仮想通貨用語 広義流動性:お金の流れを理解する
広くお金の流れを捉えるための指標として、広義流動性というものがあります。私たちが日頃お金として認識しているのは、手持ちの現金や銀行口座の預金といったものです。しかし経済全体のお金の流れを正しく理解するには、これら以外にも様々なものがお金のように機能していることを考慮しなければなりません。広義流動性は、様々な金融商品を対象範囲としたお金の量を測る指標で、マネーストック統計という統計の中でも最も広い範囲をカバーしています。具体的には、M3と呼ばれる指標に加えて、信託や投資信託、債券、企業が発行する短期の資金調達のための証券などが含まれます。M3とは、現金通貨、預金通貨に加えて、定期預金、譲渡性預金などを含んだ指標で、これ自体すでに広範囲なお金の量を示すものですが、広義流動性はさらに範囲を広げ、比較的容易に換金できる資産を含んでいます。例えば、金銭の信託とは、信託銀行にお金を預けて運用してもらう商品です。投資信託も同様に、多くの投資家から集めたお金をまとめて運用する商品です。金融債とは、銀行などの金融機関が発行する債券で、お金を貸す代わりに利子を受け取ることができます。企業が短期的に資金を調達するために発行する約束手形のようなものも含まれています。また国が発行する債券や外国の債券なども含まれます。これらの資産は、必要に応じて比較的簡単に現金化できるため、すぐに使えるお金とまでは言えないものの、お金に近い性質を持っています。つまり、これらの資産も市場で取引され、お金の流れに影響を与えているのです。したがって、広義流動性の増減をみることで、経済全体のお金の流れ、ひいては経済全体の動きをより深く理解することができます。広義流動性の動きを注視することは、経済の将来を予測する上でも重要な手がかりとなります。
