資本移動

記事数:(1)

仮想通貨用語

国際金融のトリレンマ:仮想通貨への影響

国の経済を扱う際には、絶対に両立しない三つの目標があると言われています。例えるなら、三つの頂点を持つ三角形で、一つの頂点に立つと他の二つには立てないというものです。この『政策の不可能な三角形』とも呼ばれる考えでは、『景気と物価を調整する力』、『為替の安定』、『お金の自由な移動』の三つを同時に実現するのは不可能だとされています。まず、『景気と物価を調整する力』とは、国内の経済状況に合わせて金利やお金の量を調整する能力のことです。景気が悪い時は金利を下げてお金を借りやすくし、物価が上がって困る時は金利を上げてお金の流れを抑制します。次に、『為替の安定』とは、円の価値が大きく変動しない状態を指します。為替が乱高下すると、輸入品や輸出品の値段が不安定になり、企業の活動に悪影響が出ます。最後に、『お金の自由な移動』とは、お金が国境を越えて自由に出し入れできる状態です。投資家にとっては、好きな時に好きな国にお金を出したり入れたりできる方が良いでしょう。しかし、この三つを同時に達成しようとすると、矛盾が生じます。例えば、景気を良くするために金利を下げたとします。すると、金利の高い国にお金が流れてしまい、円の価値が下がってしまいます。円の価値を安定させるためには、金利を他の国と同じ水準に保つ必要がありますが、それでは国内の景気に合わせた対応ができなくなります。また、お金の自由な移動を制限すれば為替は安定しますが、国際的な投資が難しくなり、経済成長の機会を逃す可能性があります。このように、『政策の不可能な三角形』は、国の経済政策において、常に難しい選択を迫られることを示しています。