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税金

トーゴーサンピンと税の公平性

勤め人の給料、個人事業主の儲け、そして農林水産業で働く人たちの稼ぎ、これらのお金について、税務署がどれくらい正確に把握できているかという問題があります。これを「トーゴーサンピン」という言葉で表します。トーゴーサンピンとは、それぞれの職業で税務署が把握する所得の割合に差があることを指します。具体的には、給与所得者、自営業者、そして農林水産業従事者の間で、税務署による所得の把握の程度に大きな開きがあるのです。勤め人の場合は、会社が代わりに税金を天引きしてくれるので、ほぼ全ての収入が税務署に把握されます。これが「トー」つまり九割にあたります。給与所得者は源泉徴収制度によって、収入が確実に把握されるため、捕捉率は非常に高いのです。一方、個人事業主の場合、自分で収入や経費を計算して申告します。そのため、経費の計算の仕方によっては、実際の収入よりも少なく申告してしまう可能性があります。これが「ゴー」つまり六割です。自営業者は自ら確定申告を行うため、経費計上の方法によって、税務署が把握する所得の割合が変動するのです。農林水産業で働く人たちも、個人事業主と同様に自分で収入を申告します。農林水産業は、その仕事の性質上、収入の把握が難しいため、税務署が把握する収入の割合はさらに低くなり、四割、つまり「サン」とされています。このように、それぞれの職業によって、税務署が把握できる収入の割合に差があることを「トーゴーサンピン」と呼び、九・六・四という数字で表します。このトーゴーサンピンは、税金の負担を公平にするという観点から、大きな問題を含んでいます。収入を正確に把握できていない部分があると、正しい税金が徴収できない可能性があり、結果として、納税者間で不公平が生じる可能性があるからです。この問題を解決するために、より正確な所得把握の方法が求められています。