本人確認法

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ルール

本人確認法:仮想通貨取引での役割

お金の流れを透明化し、不正を防ぐための法律として、かつて「金融機関等による顧客等の本人確認等及び預金口座等の不正な利用の防止に関する法律」がありました。これは、一般的に「本人確認法」と呼ばれていました。この法律の目的は、犯罪によって得られたお金をきれいに見せかける「資金洗浄」や、テロ活動に使うお金の流れを断ち切ることです。具体的には、銀行や証券会社などの金融機関は、顧客がお金に関わるサービスを利用しようとするとき、運転免許証や健康保険証などの公的な証明書を使って、顧客が本当に本人であるかを確認しなければなりませんでした。そして、確認した結果を記録として残し、一定期間保管することが義務付けられていました。また、高額のお金の移動や不自然な取引など、怪しい動きが見られた場合にも、金融機関は記録を作成し、保管する必要がありました。誰が、いつ、どれだけの金額を、どのように動かしたのかを記録することで、不正なお金の動きを監視し、犯罪の芽を摘み取ろうとしたのです。しかし、より包括的な対策を盛り込んだ「犯罪収益移転防止法」が2008年に施行されたため、本人確認法は廃止されました。犯罪収益移転防止法は、本人確認法の役割も包含し、より広範囲な金融取引を対象として、犯罪によるお金の移動を防止するための取り組みを強化しています。つまり、本人確認法の目的と役割は、現在、犯罪収益移転防止法に引き継がれていると言えるでしょう。