新古典派

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新しい古典派:市場の力

1970年代、経済学の世界に新しい潮流が生まれました。それまで主流だったケインズ経済学は、政府による経済への介入を重視し、景気変動の調整役を政府に担わせるべきだと主張していました。しかし、オイルショックなどの経済危機をきっかけに、ケインズ経済学への疑問の声が高まり始めたのです。このような背景から登場したのが『新しい古典派』と呼ばれる経済学です。彼らは、市場における人々の行動を「合理的期待形成」という考え方で説明しました。人々は過去の経験や入手可能な情報を基に、将来の経済状況を予測し、それに見合った行動をとる、というものです。例えば、将来物価が上がると予想すれば、現時点で買い物を済ませてしまうでしょう。新しい古典派は、市場メカニズムの力を強く信じています。人々が合理的に行動すれば、市場は自動的に調整され、最適な状態に落ち着くと考えるのです。政府による介入は、かえって市場の働きを阻害し、非効率性を生むと彼らは主張しました。不況でさえも、人々が将来の景気回復を見込み、今は節約に励んでいるのだと解釈します。つまり不況は一時的な現象であり、市場の調整機能が働けば自然と解消されるものだと考えるのです。この新しい古典派の考え方は、当時の経済学界に大きな衝撃を与えました。政府の役割を軽視し、市場万能論に傾倒しているという批判もありましたが、その後の経済学の発展に大きな影響を与えたことは間違いありません。人々の経済行動を合理的に説明しようとする試みは、現代経済学においても重要な役割を担っています。