労働価値説

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マルクス経済学:資本主義経済の核心に迫る

財の価値はそれを作り出すのに必要な労働時間によって決まるという考え方を土台として、マルクスとその仲間のエンゲルスが作り上げ、レーニンなどによってさらに発展させられた経済の学問が、マルクス経済学です。この学問は、社会主義という社会のしくみを考える上での経済学という側面も持っています。マルクス経済学は、人々の生活や社会活動の土台を経済活動が形作っているという、史的唯物論という考え方に基づいています。マルクス経済学は、それまでの経済学の中心であった古典派経済学の労働価値説という考え方を批判的に受け継ぎながら発展させてきました。古典派経済学では、財の価値はその生産に必要な労働時間によって決まるとされていました。しかし、マルクスは、労働者が作り出す価値と、資本家が労働者に支払う賃金との間には差があると指摘しました。そして、この差に「剰余価値」という名前をつけ、資本主義経済の中心にある考え方としました。この剰余価値という考え方を使い、マルクス経済学は資本主義経済が持つ本質を鋭く分析しました。具体的には、労働者は剰余価値を生み出すためだけに働かされていると主張しました。また、資本家は剰余価値を自分のものとすることで利益を得て、さらに資本を蓄積していくというしくみを明らかにしました。古典派経済学では、資本主義社会が歴史の中でどのように変化していくのかを十分に説明することができませんでした。しかし、マルクス経済学は、剰余価値論を用いることで、資本主義社会の歴史的な特徴を、その内側のしくみから解き明かそうとしました。つまり、資本主義社会がどのような矛盾を抱え、どのように発展し、最終的にどのような社会へと変化していくのかを説明しようと試みたのです。
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古典派経済学:価値の源泉を探る

古典派経済学は、十八世紀後半から十九世紀前半にかけて、主に英国で花開いた経済思想の流派です。産業革命という大きな社会変化を背景に、人々の経済活動を体系的に理解しようとする試みから生まれました。アダム・スミス、トマス・ロバート・マルサス、デヴィッド・リカード、ジョン・スチュアート・ミルといったそうそうたる経済学者たちが、この学派を代表する人物として知られています。彼らは、後の経済学の発展に大きな影響を与え、現代経済学の多くの概念も、古典派経済学の考え方を土台として発展してきたと言えるでしょう。古典派経済学の中心となる考えは自由放任主義です。これは、政府による市場への介入を最小限に抑え、市場メカニズムの働きを重視するという考え方です。「見えざる手」という言葉で有名なアダム・スミスの思想が、この考え方を象徴しています。彼は、個人が自分の利益を追求することで、結果として社会全体の利益にもつながると主張しました。市場では、需要と供給のバランスによって価格が決まり、資源が効率的に配分されると考えました。労働価値説も古典派経済学の重要な概念です。これは、商品の価値は、その生産に必要な労働量によって決まるとする考え方です。例えば、ある商品を作るのに多くの労働力が必要ならば、その商品の価値は高くなります。この考え方は、後のマルクス経済学にも影響を与えました。分業の重要性も、古典派経済学者たちは強調しました。分業とは、生産工程を細かく分けて、それぞれの工程を専門の労働者が担当する生産方式のことです。アダム・スミスは、ピンの製造を例に挙げて、分業によって生産性が飛躍的に向上することを示しました。分業は、専門化による効率性向上だけでなく、技術革新も促進すると考えられました。古典派経済学は、その後の経済学の発展に大きな影響を与えた重要な学派です。現代経済学の多くの概念が古典派経済学を基礎としていることから、その重要性を改めて認識することができます。