仮想通貨用語 マルクス経済学:資本主義経済の核心に迫る
財の価値はそれを作り出すのに必要な労働時間によって決まるという考え方を土台として、マルクスとその仲間のエンゲルスが作り上げ、レーニンなどによってさらに発展させられた経済の学問が、マルクス経済学です。この学問は、社会主義という社会のしくみを考える上での経済学という側面も持っています。マルクス経済学は、人々の生活や社会活動の土台を経済活動が形作っているという、史的唯物論という考え方に基づいています。マルクス経済学は、それまでの経済学の中心であった古典派経済学の労働価値説という考え方を批判的に受け継ぎながら発展させてきました。古典派経済学では、財の価値はその生産に必要な労働時間によって決まるとされていました。しかし、マルクスは、労働者が作り出す価値と、資本家が労働者に支払う賃金との間には差があると指摘しました。そして、この差に「剰余価値」という名前をつけ、資本主義経済の中心にある考え方としました。この剰余価値という考え方を使い、マルクス経済学は資本主義経済が持つ本質を鋭く分析しました。具体的には、労働者は剰余価値を生み出すためだけに働かされていると主張しました。また、資本家は剰余価値を自分のものとすることで利益を得て、さらに資本を蓄積していくというしくみを明らかにしました。古典派経済学では、資本主義社会が歴史の中でどのように変化していくのかを十分に説明することができませんでした。しかし、マルクス経済学は、剰余価値論を用いることで、資本主義社会の歴史的な特徴を、その内側のしくみから解き明かそうとしました。つまり、資本主義社会がどのような矛盾を抱え、どのように発展し、最終的にどのような社会へと変化していくのかを説明しようと試みたのです。
