先進国

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中進国の罠:経済成長の壁

国の発展にとって、経済の成長は欠かせません。経済が成長すれば、人々の暮らし向きも良くなり、国全体が豊かになるからです。しかし、ある程度の豊かさを手に入れた後で、成長が止まってしまう国々があります。これを「中進国の罠」と言います。この罠に陥ると、国の発展は遅れ、人々の生活も向上しにくくなります。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。資源が豊富にある国や、労働力の価格が低い国は、それらを活かして一時的に経済を成長させることができます。しかし、資源を売ったり、労働力を活用した産業に頼り続けるだけでは、真の発展は望めません。いずれ資源は枯渇し、労働力の価格も上昇します。また、技術革新や新たな発想を生み出す力が育たなければ、国際競争にも負けてしまいます。「中進国の罠」から抜け出すには、資源や労働力に頼らない、より高度な産業を育てる必要があります。例えば、高度な技術を使った製品を作ったり、新しいサービスを生み出したりする産業です。このような産業は、高度な知識や技術を持つ人材が必要で、また、常に新しいものを生み出すための研究開発も重要です。しかし、この転換は容易ではありません。高度な技術や知識を持つ人材を育てるには、教育への投資が必要です。また、研究開発には時間とお金がかかります。さらに、新しい産業を育てるためには、国全体でそれを支える仕組みも必要です。例えば、新しい技術を保護するための法律や、起業しやすい環境作りなどです。このような努力を続けることで、「中進国の罠」から抜け出し、真に豊かな国へと発展できるのです。
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人間開発指数:豊かさへの新たな道しるべ

人の暮らし向きや進歩の度合いを測る物差しとして、「人間開発指数」というものがあります。これは、パキスタン出身の経済学者、マブーブル・ハクさんが1990年に考え出したものです。それまで、国の豊かさを示すには、よく国内総生産が使われていました。これは、国全体でどれだけの財やサービスを生み出したかを示す数値です。しかし、この数値だけでは、人々の本当の暮らしぶりや幸せな暮らしができているかは分かりません。お金持ちの国でも、貧しい人がたくさんいたり、教育や医療を受けられない人がいたりするかもしれません。そこで、人々の暮らしの質をより重視して作られたのが人間開発指数です。この指数は、健康、教育、所得という三つの視点から国の発展度合いを測ります。健康は、どれくらい長く健康に生きられるかを見るために平均寿命を使います。教育は、学校に通える年数と実際に通った年数からどれくらい教育を受けられたかを測ります。所得は、人々が安心して暮らせるだけの収入があるかを見るために、1人あたりの国民総所得を使います。これら三つの要素を合わせて数値化することで、人々の生活水準や国の発展度合いを総合的に判断することができます。数値が高いほど、人々の暮らし向きが良く、進歩している国と考えられます。この指数は、国際連合開発計画という組織が毎年「人間開発報告書」の中で発表しています。この報告書は、世界の国々の発展状況を比べるための大切な資料となっています。この指数のおかげで、お金だけではなく、人々の健康や教育といった大切な要素にも目を向けて、より良い社会を作っていく必要性を世界中に知らせることができています。