取引に関すること ゼロ承認の落とし穴
お金にまつわる新しい技術を使った売買では、「承認」がとても大切です。承認とは、売買が正しいことをみんなで確かめる作業のようなものです。特に「ビットコイン」というお金の種類では、この承認がないと売買が本当に終わったとはみなされません。「ゼロ承認」とは、この承認が全くされていない状態のことです。一見、お金のやり取りがすぐに終わったように見えますが、実際には、売買の情報がたくさんの計算機につながる網の中で、承認を待っている状態です。そして、そこには色々な危険が隠れています。この状態での売買は、まるで砂の上に家を建てるようなものです。一見立派に見えても、地面が固まっていないので、少し揺れただけで壊れてしまうかもしれません。同じように、ゼロ承認の売買は、同じお金を二重に使ってしまう危険など、思いもよらない問題につながる可能性があります。例えば、あなたがお店で買い物をし、ゼロ承認の状態でお金を払ったと想像してみてください。お店の人は、お金を受け取ったと勘違いして商品を渡してしまうかもしれません。しかし、その後、あなたの支払いが承認されずに取り消されてしまうこともあり得ます。そうなると、あなたは商品を手に入れ、お金も戻ってくることになり、お店だけが損をしてしまいます。これは「二重払い」と呼ばれる不正行為の一例です。反対に、あなたが商品を売り、ゼロ承認のままお金を受け取った場合も危険です。相手が同じお金を他の人にも送金し、そちらの売買が先に承認されてしまうと、あなたは商品を渡したにもかかわらず、お金を受け取れない可能性があります。このように、ゼロ承認の状態では、どちらの立場でも損をする危険性があるのです。ですから、安全なお金のやり取りのためには、必要な承認の数が揃うまで待つことがとても大切です。これは、家の土台をしっかり固めてから家を建てるのと同じくらい重要なことです。
