メルコスル

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メルコスル:南米の経済統合

世界が急速に繋がりを広げていく中で、南アメリカの国々も大きな時代の変化を感じていました。1990年代、世界は国境を越えた取引や交流が活発になり、経済の結びつきが強まる一方で、地域間の経済的な差も広がりつつありました。南アメリカの国々もこの流れから取り残されるわけにはいかず、ヨーロッパで誕生したヨーロッパ連合(EU)のように、強い経済圏を作る必要性を強く感じていました。そこで、南アメリカの主要国であるアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジルの4カ国は、協力して経済を活性化させ、共に発展していくことを決意しました。1991年3月、これらの国々はパラグアイの首都アスンシオンで条約を結び、共同市場を作るための第一歩を踏み出しました。この条約はアスンシオン条約と呼ばれ、南アメリカ経済統合の礎となりました。アスンシオン条約に基づき、4カ国は互いの国で作られた製品をやり取りする際の税金をなくし、他の国からの輸入品には同じ税金を課すことにしました。また、貿易の邪魔になるような様々な規制も撤廃していくことで、域内の貿易を盛んにし、経済成長を促すことを目指しました。こうして準備が進められ、1995年にメルコスールという共同市場が正式に発足しました。メルコスールは、ただ単に製品を自由に売買するだけの場ではなく、将来的にはEUのように政治的な面でも協力関係を深めていくことを目指した、大きな夢を持った計画でした。南アメリカの国々は、メルコスールを通じて世界の経済競争の中で力強く生き残り、発展していくことを願っていたのです。