仮想通貨用語 マイナス金利の仮想通貨への影響
お金を貸し出すと利子がもらえるのは、経済の常識と言えるでしょう。しかし近年、貸し出す側がお金を払うという、かつては考えられない現象が起きています。これがマイナス金利です。この異例の事態は、2012年初頭にドイツで初めて確認されました。ドイツ政府が発行した半年満期の国債の金利が、マイナス0.0122%になったのです。これは、安全な資産とされる国債を買うために、投資家が利子を受け取るどころか、逆にわずかなお金を支払っていたことを意味します。当初、この現象はギリシャの財政不安などによる市場の一時的な混乱と考えられていました。しかし、この見方はすぐに覆されることになります。2012年6月以降、ヨーロッパの主要国が発行した国債の市場で、短い期間で満期が来る国債を中心に、マイナス金利が頻繁に現れるようになったのです。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。世界的な不況や経済の停滞で、投資家は安全な資産を求めて国債に殺到しました。需要が高まると価格が上がるため、国債の価格は上昇し、利回りは低下していきます。そしてついに、利回りがゼロを下回り、マイナス金利となったのです。これは世界経済にとって大きな転換点でした。お金を貸すことで利益を得るという、従来の経済の仕組みが変わり始めたことを示す、重要な出来事と言えるでしょう。
