フォン・ノイマン

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基礎技術

ゲーム理論:仮想通貨への応用

駆け引きの学問とも呼ばれるゲーム理論は、複数の人が関わり合い、お互いの行動が影響し合う状況で、どのような行動をとるのが最善かを数学的に考える学問です。1940年代に、数学者のフォン・ノイマンと経済学者のモルゲンシュテルンという2人によって世に送り出されました。将棋や囲碁を考えてみましょう。自分の番でどの場所に駒を動かすかによって、相手の出方が変わり、自分もそれに応じて次の手を考えます。ゲーム理論ではこのような状況を数式を用いて表し、どのように駒を動かすのが最も有利かを分析します。相手の手を読み、自分の利益を最大にするための戦略を考えるのです。この考え方は、遊びだけでなく、私たちの暮らしの様々な場面で見られます。例えば、お店の値段設定を想像してみてください。自分の店だけ値段を高くすると、お客さんは他の安い店に行ってしまいます。逆に、極端に安くすると利益が出ません。周りの店の値段を見ながら、お客さんが来てくれて、かつ利益も出るような値段設定を考える必要があります。これはまさにゲーム理論的な考え方です。会社同士の競争もそうです。新しい商品を開発する、値段を下げる、広告を出す、など様々な方法で競い合いますが、どの方法を選ぶかは、競合他社の行動を予測しながら決めなければなりません。自分の利益だけを考えて行動すると、逆に損をする可能性もあるからです。このように、ゲーム理論は経済活動だけでなく、国の間の交渉や、生物の進化など、様々な分野で役立っています。人々がどのように考え、行動するかを理解するための、強力な道具と言えるでしょう。