フィッシャー効果

記事数:(1)

仮想通貨用語

フィッシャー効果:インフレと金利の関係

お金を貸し借りする際に、物価の変動がどのように金利に影響するかを説明したものが、フィッシャー効果と呼ばれる考え方です。これは、有名な経済学者であるアーヴィング・フィッシャーが提唱した理論です。物価が上がると予想される、つまり将来物が値上がりしそうだと皆が思う時は、お金を貸す側も損をしたくありません。今貸したお金は、将来物価が上がれば同じ金額でも価値が下がってしまうからです。そこで、お金を貸す人は、物価上昇による損失を補うために、より高い金利を要求します。フィッシャー効果は、名目金利(実際に提示される金利)は、実質金利(物価の変動を除いた金利)と期待インフレ率(将来どれくらい物価が上がると予想されるか)の合計で決まると説明します。実質金利はお金を貸すことで得られる本当の利益、期待インフレ率は物価上昇による損失を埋めるための追加分と考えると分かりやすいでしょう。例えば、お金を貸して得られる本当の利益が2%だとします。そして、この先物価が3%上がると予想されるなら、お金を貸す人は、2%の利益に加えて、3%の物価上昇分も金利に上乗せしようとします。つまり、提示される名目金利は2%+3%でおよそ5%になるということです。このように、フィッシャー効果は、将来の物価上昇見込みが、現在の金利に影響を与えることを示しています。物価が安定している時には、名目金利と実質金利の差はあまりありません。しかし、物価が大きく変動する時には、この差は大きくなります。金利を考える際には、物価の動きにも注目することが大切です。