キチンサイクル

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仮想通貨用語

キチンサイクル:景気の波を読み解く

世の中のお金の動きは、常に同じではなく、波のように上がったり下がったりを繰り返します。このお金の流れの良し悪しを景気と呼び、良い時期を好景気、悪い時期を不景気と言います。好景気と不景気は交互にやってきて、私たちの暮らしにも大きな影響を与えます。この景気の波を周期的に捉える考え方のひとつに、キチン周期というものがあります。キチン周期は、お金の流れの短い波に注目し、およそ40か月周期で循環すると考えられています。これは、だいたい3年強の周期で景気が一巡することを意味します。では、なぜこのような短い周期で景気が変動するのでしょうか?その原因は、企業が商品をどれだけ保管しておくかを決める行動、つまり在庫投資と深く関わっていると考えられています。企業は、景気が良くなると商品が良く売れると予想して、たくさんの商品を保管しておこうとします。これを在庫投資の増加と言います。しかし、商品を作りすぎて在庫が増えすぎると、今度は売れ残りが出てしまい、企業は生産を減らして在庫を調整しようとします。すると、お金の流れが悪くなり、景気が悪化していくのです。逆に、景気が悪い時期が続くと、企業は在庫を減らし、生産も抑えます。すると、やがて市場に出回る商品が少なくなり、需要と供給のバランスから、今度は商品が足りなくなってきます。このタイミングで企業は再び生産を増やし始め、景気は回復に向かうのです。このように、キチン周期は企業の在庫投資の増減によって引き起こされると考えられています。この周期の仕組みを理解することで、今後の景気の動向を予測する手がかりを得ることができるのです。キチン周期は経済の動きを読む上で重要な概念であり、私たちの暮らしにも間接的に影響を与えています。