仮想通貨用語 最小限輸入義務:食料安全保障への影響
ある国が、国内で消費する農産物のうち、決められた量の農産物を必ず他国から買い入れるように定めた制度、これを最小限輸入義務といいます。これは、世界規模での貿易に関する取り決めであるウルグアイ・ラウンド農業合意に基づいて設けられました。この制度の目的は、国内の市場をもっと海外に開くことです。特に、これまであまり輸入されてこなかった農産物に絞って、この制度が適用されます。では、具体的にどれだけの量を輸入する必要があるのでしょうか。これは、二つの計算方法で決まります。一つは、国内でどれだけの量の農産物が作られているかを基準にする方法です。もう一つは、過去にどれだけの量の農産物が消費されていたかを基準にする方法です。いずれの方法でも、国内の生産量や消費量を基準として、一定の割合が輸入の目標量として設定されます。そして、この輸入の目標量は、時間をかけて少しずつ増やしていくことになります。この制度は、世界全体で貿易を盛んにするという点では大切な役割を果たしています。しかし、一方で、国内の農家で働く人々への影響や、国民への食料の安定供給に悪い影響を与える可能性があるという心配の声も上がっています。例えば、安い輸入品が大量に入ってくると、国内の農家は価格競争に負けてしまうかもしれません。また、食料を輸入に頼りすぎると、何らかの事情で輸入が途絶えた際に、国民の食生活が脅かされるかもしれません。このように、この制度にはメリットとデメリットの両面があるため、慎重な運用が求められます。
