DMIで相場の流れを読む

仮想通貨を知りたい
先生、『DMI』って仮想通貨の値動きを見るためのものですよね?どんな指標なのか教えてください。

仮想通貨研究家
そうだね。『DMI』は『方向性指数』とも呼ばれていて、値動きの強さを測る指標の一つだよ。仮想通貨だけでなく、株など他の市場でも使われているんだ。

仮想通貨を知りたい
値動きの強さはどうやって測るのですか?

仮想通貨研究家
過去の値動きと今の値動きを比べることで測るんだよ。例えば、今日の最高値が昨日の最高値よりも高ければ、値上がりする力が強いと判断する、といった具合だね。細かく見ると『+DI』『−DI』『ADX』という三つの線で強さを分析するんだ。ADXが大きければトレンドが強いと判断できる。+DIが−DIより大きければ、上昇トレンドが強いと判断でき、逆に−DIが+DIより大きければ下降トレンドが強いと判断できるんだよ。
DMIとは。
『DMI』(方向性指数/平均方向性指数)という仮想通貨で使われる言葉について説明します。これは、今の高い値段と安い値段、それに過去の高い値段と安い値段を比べて、相場の勢いの強さや弱さを測るための技術的な指標です。この指標を考えたのは、ピボットポイントやRSI(相対力指数)なども作ったJ.W.ワイルダーさんです。
方向性指数とは

方向性指数(DMI)は、相場の流れの強さを測るための指標です。これは、過去の値動きと現在の値動きを比べることで、市場がどちらの方向に向かっているのか、またその勢いはどれくらい強いのかを判断するのに役立ちます。
DMIを見ることで、現在の上昇の勢いや下降の勢いを把握することができます。例えば、DMIが上昇傾向にある場合は、市場参加者の多くが買い注文を入れていて、価格が上がり続ける可能性が高いことを示しています。逆に、DMIが下降傾向にある場合は、市場参加者の多くが売り注文を入れていて、価格が下がり続ける可能性が高いことを示しています。
DMIは、「+DI」「−DI」「ADX」の3つの線で構成されています。+DIは上昇の勢い、−DIは下降の勢いを表し、ADXはトレンドの強さを表します。+DIが−DIより上にある場合は上昇トレンド、−DIが+DIより上にある場合は下降トレンドを示唆します。ADXの値が大きいほど、トレンドが強いと判断できます。
この指標を開発したのは、有名なJ.W.ワイルダー氏です。彼は、他にも転換点を見つけるための指標や、相場の過熱感を測るための指標など、様々な指標を開発しました。DMIは、単独で使うよりも、ワイルダー氏が開発した他の指標や、移動平均線などのトレンド系の指標と組み合わせて使うことで、より精度の高い分析が可能になります。例えば、DMIでトレンドの強さを確認し、他の指標で売買のタイミングを判断するといった使い方ができます。
DMIは万能ではありません。相場環境によっては、誤ったシグナルを出すこともあります。そのため、他の指標と組み合わせて使うこと、また、市場の状況を総合的に判断することが重要です。DMIを適切に活用することで、売買の判断材料として役立てることができます。
| 指標名 | 意味 | 開発者 |
|---|---|---|
| +DI | 上昇の勢い | J.W.ワイルダー |
| -DI | 下降の勢い | |
| ADX | トレンドの強さ |
| DIの比較 | トレンド |
|---|---|
| +DI > -DI | 上昇トレンド |
| +DI < -DI | 下降トレンド |
| ADXの値 | トレンドの強さ |
|---|---|
| 大きい | 強い |
指数を構成する要素

売買の判断材料となる様々な数値を算出する方法の一つに、方向性指数というものがあります。これは、値動きの方向性を示す指数であり、三つの要素で構成されています。
まず、上昇の勢いを数値化したものをプラス方向性指数と言います。これは、一定期間における値上がり幅を基に計算され、数値が大きいほど、力強い上昇傾向を示唆します。例えば、株価が大きく上昇した日が多いほど、この指数は高くなります。
次に、マイナス方向性指数は、プラス方向性指数とは逆に、値下がりの勢いを数値化したものです。一定期間における値下がり幅から計算され、数値が大きいほど、力強い下降傾向を示唆します。株価が大きく下落した日が多いほど、この指数は高くなります。
最後に、平均方向性指数は、値動きの大きさそのものを数値化したものです。これは、上昇、下降どちらの勢いも考慮せず、市場全体の値動きが活発かどうかを示します。プラス方向性指数とマイナス方向性指数の差を基に計算され、数値が高いほど、市場全体で活発な売買が行われていることを示します。
これら三つの指数を総合的に見ることで、市場の全体像を把握することができます。例えば、プラス方向性指数が高く、マイナス方向性指数が低い場合は、上昇傾向が強いことを示します。逆に、プラス方向性指数が低く、マイナス方向性指数が高い場合は、下降傾向が強いことを示します。また、平均方向性指数が高い場合は、市場全体で活発な売買が行われており、大きな値動きが予想されるため、売買の判断材料として有効活用できます。
| 指数名 | 意味 | 計算根拠 | 数値が高い場合 |
|---|---|---|---|
| プラス方向性指数 | 上昇の勢い | 一定期間における値上がり幅 | 力強い上昇傾向 |
| マイナス方向性指数 | 下降の勢い | 一定期間における値下がり幅 | 力強い下降傾向 |
| 平均方向性指数 | 値動きの大きさ | プラス方向性指数とマイナス方向性指数の差 | 活発な売買 |
売買判断の仕方

売買の判断をするには、方向性指数(DMI)という道具を使うのが良いでしょう。これは、相場の上がり下がりの勢いを測るもので、主に三つの線からできています。プラス方向性指数(+DI)、マイナス方向性指数(-DI)、そして平均方向性指数(ADX)です。
まず、+DIと-DIの交わり方を見てみましょう。+DIが-DIを下から上に突き抜ける時は、これから値段が上がる傾向の始まりと考え、買いの合図と捉えます。逆に、-DIが+DIを下から上に突き抜ける時は、これから値段が下がる傾向の始まりと考え、売りの合図と捉えます。これは、いわば天気予報のようなもので、今後の値動きを予想する手がかりとなります。
次に、ADXの値も見逃せません。これは、値動きの勢いの強さを表すものです。一般的に、20より小さい時は値動きに勢いがなく、はっきりとした方向性がないと考えられます。20から40の間にある時は、穏やかな値動きで、ある程度の方向性を持っていると考えられます。そして、40より大きい時は、値動きに勢いがあり、強い傾向を持っていると考えられます。
例えば、+DIが-DIを上抜けて、同時にADXが40を超えている場合は、かなり強い上昇の勢いがあると判断できます。逆に、-DIが+DIを上抜けて、同時にADXが40を超えている場合は、かなり強い下降の勢いがあると判断できます。
ただし、これらの数値はあくまでも目安です。相場の状態によって、同じ数値でも結果が異なる場合もあります。常に市場の状況を把握し、総合的に判断することが大切です。また、DMIだけで判断するのではなく、他の判断材料も合わせて使うことで、より確実な売買判断ができます。
| 指標 | 状態 | 売買シグナル | 勢いの強さ |
|---|---|---|---|
| +DIと-DI | +DIが-DIを下から上に突き抜ける | 買い | – |
| +DIと-DI | -DIが+DIを下から上に突き抜ける | 売り | – |
| ADX | 20より小さい | – | 値動きに勢いがなく、方向性がない |
| ADX | 20から40の間 | – | 穏やかな値動き、ある程度の方向性を持つ |
| ADX | 40より大きい | – | 値動きに勢いがあり、強い傾向を持つ |
| +DI, -DI, ADX | +DIが-DIを上抜け、ADXが40を超える | 強い買い | 非常に強い上昇の勢い |
| +DI, -DI, ADX | -DIが+DIを上抜け、ADXが40を超える | 強い売り | 非常に強い下降の勢い |
他の指標との組み合わせ

{方向性指数(DMI)は、それ一つだけで使うよりも、移動平均線や相対力指数(RSI)といったほかの指標と組み合わせて使うことで、より正確な分析を行うことができます。 例えば、移動平均線は、一定期間の価格の平均値を線でつないだもので、現在の価格が上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのかを判断するのに役立ちます。DMIを移動平均線と併用することで、価格の動きの向きと勢いを把握し、より確実な売買の判断材料を得られます。
具体的には、移動平均線が上昇傾向にあり、かつDMIも上昇を示している場合は、強い上昇の流れが発生していると判断できます。逆に、移動平均線が下降傾向にあり、DMIも下降を示している場合は、強い下降の流れが発生していると判断できます。
また、相対力指数(RSI)は、一定期間の値上がり幅と値下がり幅を比較することで、買われすぎや売られすぎの状態を判断するための指標です。一般的に、RSIの値が70%を超えると買われすぎ、30%を下回ると売られすぎと判断されます。DMIをRSIと併用することで、価格の動きの勢いだけでなく、買われすぎや売られすぎの状態も把握し、トレンドの転換点を早期に察知することができます。
例えば、DMIが上昇傾向を示していても、RSIが70%を超えている場合は、買われすぎの状態にあると判断できます。この場合、上昇の流れがそろそろ終わり、下降に転じる可能性が高いため、売りの判断材料となります。逆に、DMIが下降傾向を示していても、RSIが30%を下回っている場合は、売られすぎの状態にあると判断できます。この場合、下降の流れがそろそろ終わり、上昇に転じる可能性が高いため、買いの判断材料となります。このように、DMIをほかの指標と組み合わせることで、より多角的な分析が可能となり、投資判断の精度を高めることができます。
| 指標の組み合わせ | 解釈 | 売買判断 |
|---|---|---|
| 移動平均線 上昇 & DMI 上昇 | 強い上昇トレンド | 買い |
| 移動平均線 下降 & DMI 下降 | 強い下降トレンド | 売り |
| DMI 上昇 & RSI > 70% | 買われすぎ | 売り |
| DMI 下降 & RSI < 30% | 売られすぎ | 買い |
実際の活用例

値動きを読むための手がかりとして、さまざまな方法がありますが、その中でも「方向性指数」は、値動きの強さを知るための重要な手がかりとなります。実際にどのように活用できるのか、具体的な例を見ていきましょう。
株の値段が上がり続けている場面を想像してみてください。通常、このような状態では「上昇の強さ」を示す線が「下落の強さ」を示す線を上回り、方向性指数の値も上昇しているはずです。ところが、株価は上がり続けているにもかかわらず、方向性指数の値が下がり始めたら要注意です。これは、上昇の勢いが弱まっていることを意味します。まるで坂道を自転車で登っている途中でペダルを漕ぐ力が弱くなってきたような状態です。このままでは上昇が止まり、下落に転じる可能性も出てきます。このような兆候が見られた場合は、それまで得ていた利益を確保するために売却を検討したり、損失を限定するためにあらかじめ売却する値段を決めておくなど、危険を管理するための行動が重要になります。
反対に、株の値段が下がり続けている場面では、「下落の強さ」を示す線が「上昇の強さ」を示す線を上回り、方向性指数の値も上昇しているはずです。もし、この方向性指数の値が下がり始めたら、下落の勢いが弱まっている可能性があります。これは、下落の終わりが近づいているサインかもしれません。このような場合は、株価がさらに下がることに賭けていた売りの注文を取り消したり、逆に株価が上がることに期待して買い注文を入れることを検討するなど、変化する状況に合わせた対応が必要になります。このように、方向性指数は、市場のさまざまな状況で役立つ、大変便利な道具と言えるでしょう。
| 株価の動き | 方向性指数 | 勢い | 取るべき行動 |
|---|---|---|---|
| 上昇中 | 下落 | 上昇勢いが弱まっている | 利益確定 / 損切り注文 |
| 下落中 | 下落 | 下落勢いが弱まっている | 売り注文の取消 / 買い注文 |
注意点

方向性指数(DMI)は、価格の勢いを測るための有効な道具ですが、完璧ではありません。これは過去の値動きを基に計算されるため、未来の値動きを必ずしも正確に言い当てることはできません。過去のデータから将来の動きを予測しようとする以上、どうしても限界があります。
DMIは「だまし」と呼ばれる、誤った信号を出すこともあります。例えば、上昇のシグナルが出ていても実際には価格が下がったり、逆に下降のシグナルが出ていても価格が上がったりすることがあります。これは市場の状況が複雑で、様々な要因が価格に影響を与えるためです。よって、DMIだけを頼りに売買の判断を下すのは危険です。
より確実な売買判断のためには、DMIと他の分析方法を組み合わせることが重要です。例えば、移動平均線や出来高などのテクニカル指標を参考にしたり、企業の業績や業界の動向などの基礎的な情報を分析するファンダメンタルズ分析を行うことで、より多角的な視点から市場を分析できます。複数の情報を組み合わせて判断することで、だましの影響を減らし、より精度の高い売買判断ができます。
また、DMIの計算期間の設定は、市場の状況や個々の投資家の売買方法に合わせて調整する必要があります。短期売買をするのか、長期投資をするのか、また、どの市場で売買するのかによって、最適な期間設定は異なります。そのため、過去のデータを使って様々な期間設定を試してみて、自分に合った設定を見つけることが大切です。最適な設定を見つけるには、ある程度の時間と労力が必要です。焦らずにじっくりと検証を行い、自分に最適なDMIの設定を見つけましょう。
このように、DMIは強力な道具ですが、使い方を誤ると効果が半減してしまいます。他の指標や分析方法と組み合わせて使い、自分に合った設定値を見つけることで、DMIの真価を発揮させることができます。
| メリット | デメリット | 対策 |
|---|---|---|
| 価格の勢いを測るための有効な道具 | 過去の値動きに基づくため、未来の値動きを必ずしも正確に言い当てることはできない | 他の分析方法と組み合わせる(例:移動平均線、出来高、ファンダメンタルズ分析) |
| だまし(誤った信号)を出すことがある | 複数の情報を組み合わせて判断する | |
| 計算期間の設定が重要 | 過去のデータを使って様々な期間設定を試す |
